意外に短い処方せんの期限! 期限が切れると薬代が全額自費に!?

処方せんの期限

医療機関で投薬を受けるにあたり、現在では必要不可欠な存在である処方箋ですが、その処方箋には有効期限があることをご存知でしょうか。

その期限が切れて処方箋が失効すると大変なことになるのですが、今回はその詳細を投稿します。

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処方箋の有効期間

処方箋の有効期限は発行日を含めて4日間です(“有効期間”と言った方がよいかも)。

4日と聞いてその短さに驚かれる方も少なくないと思いますが、発行日(受診日)を含めて4日間ですから、その日を除けば3日間しか猶予がありません。

しかも土日祝日が一切考慮されず、例えば金曜日に診察を受け処方箋が発行され、仮に当日に薬を受け取らなかったとすれば、その後受け取りができるのは週明けの月曜日のみ。

万が一そこで薬をもらい損ねて日付が翌日火曜に変われば処方箋が失効し、ただの紙切れ同然となってしまうのです。

中には土日祝日でも処方箋の受付に対応している薬局がありますが、特に日曜祝日は営業を行わない薬局の方が間違いなく多いわけで、最悪の事態を避けるためにもやはり医療機関で診察を受けたその日のうちに薬を受け取るのがベストな選択と言えるでしょう。

Point

処方箋の有効期間は発行日(受診日)を含めて4日間

有効期限が4日の理由

4日あれば土日を挟んでも薬を受け取ることができること、診察を受けてから日数が経過するにつれて処方すべき薬の種類や投薬の必要性そのものが変わる可能性があることが、処方箋の有効期間が受診日を含めて4日間と言う短い期間に設定されている理由と言われています。

確かに病状は刻々と変化するものであり、診察を受けてから日数が経過すればするほど投薬すべき薬の種類が変わる、投薬の必要性そのものを再検討する必要性が高まるのは至極当然であり、妥当なルールと言えるのではないでしょうか。

とは言え、個人的にはあと1~2日くらい猶予があってもよいようにも思えますが…。

再発行は自費

有効期限が切れ、処方箋が失効してしまった時は医療機関で処方箋を再発行してもらうより他ありませんが、処方箋の再発行には保険が適用されません

よって、必要な経費を全額自己負担することに…。

処方箋の再発行料として68点(10割負担で680円)がかかる他、薬剤料や調剤料など普段は保険適用価格で入手している薬代を全額自己負担で支払うわけですから、それはもう大変な出費です。

医療機関に処方箋の発行日の変更を要求する患者もいるようですが、カルテ等の改ざんに該当する可能性があるため病院が処方箋の発行日の変更に応じることはありませんし、いくら頼み込んでも保険適用で処方箋を再発行してもらえる可能性はゼロです。

まあ、このような事態を招く責任は他の誰でもなく、処方箋を失効させた自分自身にあるわけですから、その時は文句を言わず潔く全額を支払いましょう。

Point

処方箋が失効すると再発行手数料や薬代が全て10割負担になる

期限の延長

長期の旅行などの特殊な事情があり4日間の有効期間内に薬の受け取りができない場合は、診察時に医師に相談することで別途有効期限が記載された処方箋を発行してもらえることがあります。

厚生労働省のアナウンスだけにその信憑性に疑いの余地はありませんが、旅行等を理由に処方箋の期限が延長されて果たしてよいものか、個人的には疑問を感じずにはいられません。

そんなことを理由に処方箋の期限の延長をお願いするくらいなら、その日のうちに薬を受け取ってしまえば良いと思うのですが…。

何れにせよ、医療機関で診察を受けた当日に薬を受け取ることがベストな選択であることに間違いはありませんので、面倒臭がらずに薬局に立ち寄ってください。

終わりに

今回は、処方箋の有効期限と失効について投稿しました。

繰り返しになりますが、期限が切れ処方箋が失効すると本当に大変なことになりますので、とにかく診察を受けたその日のうちに薬を受け取ることが大切です。

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