ビー玉が転がるのは危険? 家の傾き度合いの許容範囲を知ろう!

傾く家

床に置いたビー玉が転がり出すのを見てびっくりしたと言う話をよく聞きますが、最近は地震も多く、家の状態が気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、家の傾きの調べ方とその許容範囲について投稿しようと思います。

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傾きの調べ方

まずは家の傾き度合いの調べ方ですが、これは、水平器を使用することで簡単に計測することができます。

ただし、1,000円前後で購入できるベーシックな水平器では正確な傾き具合を把握することは簡単ではありません。

そこでオススメしたいのがデジタル表示式の水平器ですが、”0.1度”、”0.3度”のように具体的な数字が表示されるので、傾きを正確に把握することができるのです。

我が家でも2階の床に傾斜があることに気が付き、水平器で傾きの有無を調べて見ることにしたのですが、今回使用したのは”マイゾックス・デジレベルコンパクト”。

下に画像を載せましたが、アマゾンで約5,000円で購入することができました。

一般的な水平器が1,000円以内で買えることを考えれば少々高い買い物に思えますが、大事な家の状態を把握するためと考えれば、これくらいの出費は仕方ないのではないでしょうか。

我が家は東日本大震災の最大の被災地にあり、震度6の揺れを何度となく経験しているため、家の状態が特に心配される状況だったこともあり、迷わずこれを購入した次第です。

水平器

水平器アプリ

水平器にお金をかけたくないと言う人は、スマホを使って家の傾きを調べることもできます

最近では、iphoneやアンドロイドなどの端末を水平器として使用するアプリが開発されていますので、そちらを使用してもよいでしょう。

下のリンク先は、その代表的なアプリである”Level gauge”のダウンロードページですが、なかなか使いやすいと評判のようです。

iphone、ipadがあれば無料で入手可能ですので、まずは手軽に家の傾きを調べてみたいと言う方は使ってみて下さい。

許容範囲

住宅の傾きの許容範囲については、”3/1,000未満”が1つの目安と考えられます。

3/1,000とは、1,000mm(1m)あたり3mmの傾斜ことを言いますが、角度に換算すると”0.17度”と言ったところでしょうか。

少々分かり難いですが、床のある地点を基準としてそこから1m進んだ場所が基準地に対して3mm高い、もしくは低い状態と考えて下さい。

部屋の長さを4mと仮定すれば、端から端で1.2cm高さが異なる計算ですね。

住宅の品質確保の促進等に関する法律では、この範囲の傾きであれば耐性における構造上の瑕疵が存在する可能性が低いと定めているのです。

また同法律では、これ以上傾きが大きくなるに連れて構造上の瑕疵が存在する確率が高まるとされていますが、詳細は下の表をご覧下さい。

 傾き x/1,000mm 角度 瑕疵の存在の可能性(品確法) 健康障害等 
3/1,000未満 1/1,000 0.06 低い 自覚症状なし    
2/1,000 0.11
3/1,000 0.17
3/1,000~6/1,000未満 4/1,000 0.23 一定度存する
5/1,000 0.29  傾斜を感じる 
6/1,000 0.34
6/1,000以上 7/1,000 0.40 高い   傾斜に対して苦情が出る 
8/1,000 0.46
9/1,000 0.52
10/1,000 0.57  目眩や頭痛が生じる
 17/1,000  1
23/1,000 1.3 牽引感、ふらふら感がある
30/1,000 1.7
35/1,000 2 目眩、頭痛、吐き気、食欲不振
52/1,000 3
67/1,000 4 物が傾いて見える
87/1,000 5
105/1,000 6
123/1,000 7 睡眠障害
141/1,000 8
158/1,000 9

瑕疵担保責任

”瑕疵”と言われてもあまり聞きなれない言葉であり、何を言うのかよく分からない方も多いと思うので、ここでその概念を確認しておきたいと思います。

瑕疵とは、本来備わるべき機能や品質が備わっていない状態を指す言葉であり、より簡潔に言えば、”欠陥”、”欠点”のことを考えてよいでしょう。

また、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)とは、住宅の性能に関する表示基準や評価制度を設けることで、住宅の品質確保や購入者の利益の保護を目指すもの。

その中で、住宅に瑕疵が存在した場合、当該住宅の建築者や販売者が買い主に対して10年間の瑕疵担保責任(補修等の補償をする義務)を負うことが規定されているのです。

傾きの度合いも瑕疵の有無を判断する1つの基準とされ、品確法ではその程度に応じて瑕疵が存在する可能性に言及していますが、詳細は上の表または下のボックスを確認して下さい。

家の傾きと瑕疵が存在する可能性
  • 3/1,000未満(0.17°未満)           :構造上の瑕疵が存在する可能性は低い
  • 3/1,000~6/1,000未満(0.23~0.34° )  :構造上の瑕疵が存在する一定の可能性がある
  • 6/1,000(0.4°以上)             :構造上の瑕疵が存在する可能性が高い

健康への影響

頭痛

家の傾きが健康に与える影響も見逃すことができません。

再び上の表を見て欲しいのですが、傾きが0.3度前後に達した段階で傾斜に気が付く人が現れます。

これを聞くと人間の感覚機能の高さに驚かされますが、0.4度の傾きで苦情が出はじめ、0.6度に近付いたあたりで眩暈が発生するなどかなり深刻な状態に・・・。

傾きが1度を越えるようであれば、普通に生活することが難しいでしょう。

水平器で傾きを計測してみることも重要ですが、実際に生活する中で以上の様な体調の悪化を感じている場合には、すぐに対処する必要があるはずです。

なお、家の傾きと健康障害については下のリンク先のページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にして下さい。

注意点

床に置いたビー玉が転がるなどの現象が見られる場合、不安を感じてしまうのは当然の話だと思います。

しかしながら、仮に水平器を使用して一定の角度が表示されてからといって、直ちに欠陥があると決め付ける必用はありません

床の材の反りや製版が原因で、部分的に傾斜が生じている可能性も否定できないからです。

よって、状況を正しく把握するためにもできるだけ多くの場所で測定し、全体の傾向を見るようにして下さい。

我が家でも、2階の物置に置いていたダンベルがひとりでに転がったため水平器で傾斜を測定してみたところ、何と0.4度の傾きが認められました。

3/1,000(0.17度)を大きく超える傾きが発見されたわけですが、他の場所では傾きが認めらず、体調に変化が見られることもないため、現在様子を見ている状態です。

よく考えれば、築20年に到達しようとしていることに加え、東日本大震災の最大の被災地にあり、震度6を超える揺れを何度も経験しているのですから、傾きがない方が不思議ですしね。

もちろん、家のどこで計測しても必ず同じ方向に一定の傾斜が認められる場合には、何かしらの不具合が生じている可能性が大いにあります

そして何よりも、現に生活する上で眩暈や睡眠障害を経験されているのであれば、家が傾いている確率がかなり高いはず。

特に、新築物件でこのような状況を経験されている場合には、販売会社にその旨を申し出る、専門家に相談するなど、具体的な対応を取ることが望ましいでしょう。

終わりに

今回は、家の傾きの調べ方とその許容範囲について投稿しました。

最近は地震も多いですから、大切な家の状態を正しく把握するためにも、定期的に傾きの有無をチェックするようにしましょう。

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