MacBook ProのCPU型番と性能のまとめ! 2016以降を徹底比較!

MacBook ProのCPU型番と性能のまとめ!

この記事では、2016年モデル(Late,2016)以降のMacBook Proに搭載されるプロセッサ(CPU)の型番について解説しています。

型番の特定はもちろん、旧モデルとの性能の比較など可能な限り詳細に解説していますので、最新モデルはもちろん、過去モデルや中古品の購入を検討されている方も是非参考にしてみて下さい。

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はじめに

本投稿では、2016年、2017年、2018年、2019年モデルのMacBook Proに搭載されるCPUの型番と性能等の情報をまとめています。

CPUの性能については、PassMarkとGeekbench(Geekbench 5)がそれぞれ発表するスコアを採用していますが、Geekbenchが公言する通りあくまでも1つの目安とお考えください。

バタフライキーボード搭載のLate,2016が登場してから3年目を迎えた2019年10月27日現在、MacBook Proは最新モデルの他、Apple認定の整備済製品として、あるいはヤフオク等のネットオークションで、さらには量販店がCTO(カスタマイズ)した在庫品など、過去モデルも多く流通しています

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2016(Late,2016)

13インチ

Touch Barなし

Core i5-6360U(2.0GHz/第6世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MLL42J/ASkylake(6th)Core i5-6360U22.0GHz(3.1GHz)4,8806971,607
MLUQ2J/A

Late,2016,13インチのTouch Barなしモデルには、Core i5-6360Uが搭載されています。

Skylakeシリーズ(第6世代)はMacBook Pro,Late2016が登場した時点で既に最新のプロセッサではありませんでしたが、そのスコアはなかなかのもので、ウェブ回覧やブログ作成程度の作業をメインとするのであれば十分過ぎる性能です。

上位モデルと比較して大きくスコアが落ちることもありませんので、同プロセッサを搭載するMLL42J/AとMLUQ2J/Aは2016モデルの13インチの中で最もコストパフォーマンスが高かったマシンであると言えるでしょう。

こちらを搭載するMLL42J/AとMLUQ2J/Aは現在でも整備済製品に登場します(2019.5.1現在)。

Core i7-6660U(2.4GHz/第6世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
Skylake(6th)Core i7-6660U22.4GHz(3.4GHz)?7471,791

Late,2016の13インチTouch Bar非搭載モデルのCTO(カスタマイズ)用にはCore i7-6660Uが用意されていましたが、いわゆる吊るしのモデル(既製品)がこちらを搭載することはありません。

当時はこのi7-6660Uにグレードアップするのに3万円ほどかかったと記憶しています。

Touch Barあり

Core i5-6267U(2.9GHz/第6世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MLH12J/ASkylake(6th)Core i5-6267U22.9GHz(3.3GHz)4,9627461,748
MLVP2J/A

初めて世に登場したTouch Bar付き13インチの標準モデルに搭載されたのがCore i5-6267Uです。

当時はTouch Barなしモデルのi5-6360Uとの性能の差を理由にTouch Bar付きモデルを推す販売員が多かった印象がありますが、PassMarkのスコアを見る限りその差は大きくありません

こちらのCPUを搭載するMLH12J/AとMLVP2J/Aは、現在でもAppleの整備済製品や販売店の在庫処分品として購入可能です(2019.5.1現在)。

Core i5-6287U(3.1GHz/第6世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MNQF2J/ASkylake(6th)Core i5-6287U23.1GHz(3.5GHz)4,7517801,835
MNQG2J/A

Late,2016のTouch Bar付き13インチの上位モデルおよびカスタマイズ製品にはCore i5-6287Uが搭載されました。

上位モデルでありながら、PassMarkの公表値では基本モデルに搭載されるi5-6267Uに及ばないようで、Touch Bar非搭載モデルに搭載されるi5-6360Uとの比較においても性能の差を確認できません。

一方、Geekbench 5ではそれらを上回るスコアを計測しているようです。

Core i7-6567U(3.3GHz/第6世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
Skylake(6th)Core i7-6567U23.3GHz(3.6GHz)5,6567711,823

Late,2016,Touch Bar付き13インチのCTO用のCPUには、Core i7-6567Uが採用されました。

PassMarkのスコアを見ると、さすがに当時の13インチ用の最上位プロセッサだけあって上位モデルに搭載されるCore i5-6267Uよりも性能に優れることがわかりますが、Geekbench 5のスコアでは逆に前者を下回る結果に…。

これについては、やはり両者の測定アルゴリズムに違いがあると言うことでしょうか。

現在では後継機種が多くなったこともあり、このCPUを搭載して最高スペックにカスタマイズされた製品が安価でヤフオクやメルカリに出品されているのをよく見かけます。

15インチ

Core i7-6700HQ(2.6GHz/第6世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MLH32J/ASkylake(6th)Core i7-6700HQ42.6GHz(3.5GHz)8,1337913,218
MLW72J/A

MacBook Pro,Late2016 15インチの標準モデルにはCore i7-6700HQが搭載されています。

2016、2017モデルについては、13インチに搭載されるCPUがデュアルコア(2コア)、15インチに搭載されるCPUがクアッドコア(4コア)と明確な差別化が存在するため、13インチと比較してその性能の高さが際立ちます。

こちらが搭載される既製品(MLH32J/A、MLW72J/A)は、Apple認定整備済製品はもちろんのこと、ヤフオクや量販店のショッピングサイトで見かけることも少なくありません(2019.5.1現在)。

Core i7-6820HQ(2.7GHz/第6世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MLH42J/ASkylake(6th)Core i7-6820HQ42.7GHz(3.6GHz)8,7728133,302
MLW82J/A

吊るしの上位モデル(MLH42J/A、MLW82J/A)およびCTOモデルにはCore i7-6820HQが搭載されますが、基本モデルのi7-6700HQと比較してパフォーマンスに優れることがわかります。

Core i7-6920HQ(2.9GHz/第6世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
Skylake(6th)Core i7-6920HQ42.9GHz(3.8GHz)9,5538523,407

Late,2016の15インチのカスタマイズ用に用意されたCPUはCore i7-6920HQです。

MacBook Pro Late,2016に搭載される最高のプロセッサだけありその性能は高く、Mid,2017,15インチの標準モデルおよび上位モデルに搭載されるi7と比較してもなお、それらを上回るようです。

ビッグカメラやソフマップではこのi7-6920HQを搭載しメモリやSSD容量をカスタマイズしたフルスペックのCTOモデルが処分品として販売されていますが、当時と比較してかなり安く売られているので、狙い目かもしれません(2019.5.1現在)。

2017(Mid,2017)

13インチ

Touch Barなし

Core i5-7360U(2.3GHz/第7世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MPXQ2J/AKaby Lake(7th)
Core i5-7360U
22.3GHz(3.6GHz)
5,823
861
2,058
MPXR2J/A
MPXT2J/A
MPXU2J/A

Mid,2017 13インチのTouch Barなしモデルには、Core i5-7360Uが搭載されました。

当時、第7世代のKaby Lakeシリーズの評価が非常に高かったことを覚えていますが、Late,2016のTouch Barなしモデル(i5-6360U)と比較すると、やはりかなりの性能の向上を確認できます。

Core i5-7360Uはその中でも最も評価が高いプロセッサの1つであり、スコアを見る限りではLate2016 13インチの最高位モデルであるCore i7-6567U、更にはMid,2017のTouch Bar付きモデルに搭載されるCore i5-7267Uよりも優れた性能を有します。

私のようにブログ作成やウェブサイト回覧をメインにするユーザーには十分過ぎるほどの高性能であり、現在もこれを搭載するモデル(MPXQ2J/A、MPXR2J/A、MPXT2J/A、MPXU2J/A)がAppleの認定整備済製品としてあるいはビッグカメラやソフマップの在庫処分品として格安で販売されることがありますが、ライトユーザーにとって間違いなく買いなモデルと言えるでしょう。

Core i7-7660U(2.5GHz/第7世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
Kaby Lake(7th)Core i7-7660U22.5GHz(4.0GHz)5,992

Mid,2017,13インチTouch Barなしモデルには、CTO用にCore i7-7660Uが用意されました。

しかし、標準モデルに搭載されるi5-7360Uの出来が良すぎることもあってその性能差はほとんどありませんので、33,000円を追加してこちらを搭載するメリットは皆無と言わざるを得ません。

そもそもTouch Barなしのモデルを選択する方はほとんどがライトユーザーでしょうから、それなら22,000円を追加してメモリを16GBに増設する方がよほど現実的だと思います。

Touch Barあり

Core i5-7267U(3.1GHz/第7世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MPXV2J/AKaby Lake(7th)
Core i5-7267U
23.1GHz(3.5GHz)
5,098
835
2,020
MPXX2J/A

Mid,2017 13インチTouch Bar付きの標準モデルにはCore i5-7267Uが搭載されますが、2016モデルの同機種に搭載されるCore i5-6267Uと比較して性能の向上が見られるものの、同じMid,2017のTouch Bar非搭載モデルに搭載されるCore i5-7360Uのスコアに及ばないようです。

さらに残念なことに、MacBook Pro13インチはMid,2018よりクアッドコアを持つプロセッサを搭載し圧倒的なパフォーマンスを手に入れていますので、本プロセッサを搭載するMPXV2J/AとMPXX2J/Aの存在意義が大きく失われてしまったと言わざるを得ません。

例によって、これらも整備済製品や家電量販店の在庫処分、ヤフオクやメルカリなどのネットオークションを通じて新品中古を問わず多く流通しています(2019.5.1現在)。

Core i5-7287U(3.3GHz/第7世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MPXW2J/AKaby Lake(7th)
Core i5-7287U
23.3GHz(3.7GHz)
5,656


MPXY2J/A

Mid,2017,Touch Bar付き13インチの上位モデルにはCore i5-7287Uが搭載され、CTOモデルにこのプロセッサを搭載することも可能でした。

こちらもTouch Barなしの13インチに搭載されるi5-7360Uに性能が及ばないようですが、これを搭載するMPXW2J/AやMPXY2J/Aが在庫処分で安く販売されるケースがありますので、その価格次第では買いかもしれません。

Core i7-7567U(3.5GHz/第7世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
Kaby Lake(7th)
Core i7-7567U
23.5GHz(4.0GHz)
6,487
907
2,121

MacBook Pro Mid,2017 13インチのカスタマイズモデル用にはCore i7-7567Uが用意されました。

Mid,2017,13インチの中で最高位に位置するプロセッサだけあって流石に高性能であり、スコアではやたら評価が高いi5-7360U(Touch Barなしの標準モデルに搭載)を上回りますが、Mid,2018以降の13インチに搭載されるプロセッサと比較すると圧倒的に性能が劣ってしまいます。

まあ、クアッドコアとの比較ですから当然と言えば当然ですが…。

例によって、ビッグカメラやソフマップではこちらを搭載してSSDやメモリをフルスペックにカスタマイズしたCTO製品の在庫処分が行われていますので、ぜひご確認ください(2019.5.1現在)。

15インチ

Core i7-7700HQ(2.8GHz/第7世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MPTR2J/AKaby Lake(7th)Core i7-7700HQ42.8GHz(3.8GHz)8,8108643,397
MPTU2J/A

Mid,2017の15インチの標準モデルには、Core i7-7700HQが搭載されています。

Skylake世代のi7-6700HQよりも性能が向上していますが、MPTR2J/AとMPTU2J/Aは現在でも在庫が流通しており、ビッグカメラやソフマップで20万円を切る価格で販売されることもありますので、かなりお買い得感があります(2019.5.1現在)。

もちろん、整備済製品を狙うのもありでしょう。

Core i7-7820HQ(2.9GHz/第7世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MPTT2J/AKaby Lake(7th)Core i7-7820HQ42.9GHz(3.9GHz)9,2458973,514
MPTV2J/A

15インチMid,2017の上位モデルおよびカスタマイズモデルにはCore i7-7820HQが搭載されますが、やはり基本モデルに搭載されるi7-7700HQよりも優れた能力を有します。

こちらを搭載するMPTT2J/AとMPTV2J/Aもヤフオクやメルカリなどのオークション、ビッグカメラやソフマップ等の家電量販店で新品が当時の販売価格よりも安く販売されているようです(2019.5.1現在)。

Core i7-7920HQ(3.1GHz/第7世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
Kaby Lake(7th)Core i7-7920HQ43.1GHz(4.1GHz)9,9799293,542

Mid,2017 MacBook Pro15インチのCTO用にはCore i7-7920HQが用意されましたが、スコアを見るとi7-7700HQ、i7-7820HQよりもさらに優れた性能を持つことがわかります。

2018年モデルに搭載される第8世代のi7には及ばないものの、2017モデルの中では間違いなく最強のプロセッサであり、高い性能を有していると言えるでしょう。

こちらを搭載したCTOモデルが整備済製品として販売されることもありますが、ソフマップはSSDやメモリを増設したフルスペックCTOモデルの在庫を特価で販売しています(2019.5.1現在)。

2018(Mid,2018)

13インチ

Core i5-8259U(2.3GHz/第8世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MR9Q2J/ACoffee Lake(8th)
Core i5-8259U
42.3GHz(3.8GHz)
10,981
903
3,889
MR9U2J/A
MR9R2J/A
MR9V2J/A

2018年、MacBook Pro13インチはTouch Bar付きモデルのみ新機種(“Mid,2018”)が登場し、搭載されるプロセッサのコア数が従来の2(デュアルコア)から4(クアッドコア)になりました。

その基本モデルに搭載されるCore i5-8259U(第8世代/Coffee Lake)の性能は圧倒的で、2017年モデルの15インチの最上位プロセッサであるCore i7-7920HQをも上回ります。

13インチ同士で比較すると、Mid,2017のTouch Barなしモデルに搭載されるi5-7360U(これはこれで非常に評価が高い)の約2倍の性能を有しており、2018年モデルの13インチがこれまでにないほどの高性能なプロセッサを採用していることをご理解いただけるのではないでしょうか。

また、13インチにクアッドコアのCPUが搭載されたことにより、従来存在した13インチと15インチの性能の差が縮まったことも覚えておくべきポイントです。

Core i7-8559U(2.7GHz/第8世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
Coffee Lake(8th)Core i7-8559U42.7GHz(4.5GHz)12,2221,0354,074

2018年モデルの13インチには、カスタマイズによりCore i7-8559Uを搭載することが可能です。

やはりその性能は素晴らしく、公表されているスコアはPassMark、Geekbenchともに目を見張るものがありますが、標準モデルに搭載されるi5-8259Uの性能が高いこともあり、33,000円を追加してこちらを搭載することのメリットには少々疑問が残るかもしれません。

15インチ

Core i7-8750H(2.2GHz/第8世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MR932J/ACoffee Lake(8th)Core i7-8750H62.2GHz(4.1GHz)12,3909674,835
MR962J/A

15インチには、Mid,2018より6コア(ヘキサコア)のCPUが採用されるようになりました。

その標準モデルにはCore i7-8750Hが搭載されますが、やはり第8世代(Coffee Lake)の性能の向上は大きく、2017年モデルに搭載されるi7-7700HQと比較して圧倒的にスコアがアップしています。

しかし、同じMid,2018の13インチとの性能差はそこまで大きいとは言えず、ヘビーユーザーは15インチ一択と言う状況は過去のものになってしまった印象があります。

Core i7-8850H(2.6GHz/第8世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MR942J/ACoffee Lake(8th)Core i7-8850H62.6GHz(4.3GHz)12,9309984,914
MR972J/A

Mid,2018,15インチの上位モデルにはCore i7-8850Hが搭載されますが、標準モデルに搭載されるi7-7850Hよりもわずかに性能が高いようです。

Core i9-8950HK(2.9GHz/第8世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
Coffee Lake(8th)Core i9-8950HK62.9GHz(4.8GHz)14,1341,0565,134

Mid,2018の15インチには、カスタマイズによりCore i9-8950HKを搭載することができます。

“i9”と聞くだけで高性能であることが理解でき、実際にスコアを見ても素晴らしい数値を記録しますが、44,000円を追加で負担しなければなりません。

2019

13インチ

下位モデル

Core i5-8257U(1.4GHz/第8世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MUHN2J/ACoffee Lake(8th)Core i5-8257U41.4GHz(3.9GHz)10,7679383,877
MUHP2J/A
MUHQ2J/A
MUHR2J/A

2019年7月、Mid,2017以来2年間新モデルが登場しなかった13インチTouch Barなしモデルが刷新され、Touch Barを搭載する新たなエントリーモデルとして登場しました。

搭載するプロセッサはCore i5-8257Uですが、低クロック周波数ながらも4コアを搭載しており、ベンチマークスコアは13インチMid,2018に搭載されるCore i5-8259Uに匹敵すると言う素晴らしい性能を有しています。

2018年モデルの13インチはTouch Bar付きモデル(当時の上位モデル)のみが存在し、4コアを持つCore i5-8259Uが搭載され、2017年モデルの15インチをも上回る性能を身に付けたことが大きな話題を呼びましたが、Mid,2019ではエントリーモデルの13インチがそれと同等のパワーを有するのだから驚きとしか言いようがありません。

こうなった以上、果たして多くのお金を払ってハイエンドモデルの13インチを購入する意味があるのでしょうか…。

Core i7-8557U(1.7GHz/第8世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
Coffee Lake(8th)Core i7-8557U41.7GHz(4.5GHz)10,4701,0513,964

Mid,2019,13インチのエントリーモデルにはCTOでCore i7-8557Uを搭載することが可能ですが、ベースモデルに搭載されるCore i5-8257Uの性能が素晴らしいこともあり、33,000円を追加してまでこちらを選択する必要があるかと言われれば疑問です。

それなら22,000円を追加してメモリを16GBに増設する方がよほど実用的でしょう。

上位モデル

Core i5-8279U(2.4GHz/第8世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MV962J/ACoffee Lake(8th)Core i5-8279U42.4GHz(4.1GHz)10,5999603,950
MV992J/A

MacBook ProのMid,2019 13インチの上位モデルにはCore i5-8279Uが搭載されます。

同じ第8世代(Coffee Lake)と言うこともあり、Mid,2018に搭載されていたCore i5-8259Uと比較して目立った性能の向上が見られません。

前述のMid,2019エントリーモデルの13インチに搭載されるCore i5-8257Uと比較しても大きな性能の差がありませんので、現在13インチを購入するにあたり、高額なハイエンドモデルを選択するメリットはなさそうです(2020.2.17現在)。

Core i7-8569U(2.8GHz/第8世代)
部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
Coffee Lake(8th)Core i7-8569U42.8GHz(4.7GHz)1,1084,233

MacBook Pro Mid,2019の13インチのハイエンドモデルにはカスタマイズによりCore i7-8569Uを搭載することが可能です。

優れた性能を有することは言うまでもなく、現存するMacBook Pro13インチに搭載される中で最も高性能なプロセッサではありますが、Mid,2018 13インチとの比較においても、Mid,2019 13インチの他のモデルとの比較においても圧倒的な性能差があるとは思えません(2020.2.17現在)。

よほどお金に余裕がある人を除いては、ただでさえ高額な上位モデルにさらに33,000円を追加してまでこちらを選択する必要はないでしょう

15インチ

Core i7-9750H(2.6GHz/第9世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MV902J/ACoffee Lake Refresh(9th)Core i7-9750H62.6GHz(4.5GHz)13,5541,0375,138
MV922J/A

Mid,2018と同世代(第8世代)のプロセッサが搭載され、性能の向上がほとんど見られなかった(エントリーモデルのコストパフォーマンスは圧倒的にアップしている)13インチとは対照的に、Mid,2019の15インチには1つ新しい第9世代(Coffee Lake Refresh)のプロセッサが搭載されています。

基本モデルにはCore i7-9750Hが採用されましたが、Mid,2018の同モデルに搭載されるCore i7-8750Hを上回ることはもちろん、当時の15インチCTOモデルに搭載されたCore i9-8950HKにも肉薄する素晴らしい性能を有しています。

やはり世代の違いは大きいようですね。

Core i9-9880H(2.3GHz/第9世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
MV912J/ACoffee Lake Refresh(9th)Core i9-9880H82.3GHz(4.8GHz)16,3191,0976,383
MV932J/A

Mid,2019の15インチの上位モデルにはCore i9-9880Hが搭載されますが、こちらは何と8つのコアを持ち、その性能は基本モデルに搭載されるCore i7-9750Hを大きく上回ります。

単にベンチマークのスコアに注目するならば、Mid,2017の15インチに搭載されるi7-7700HQ(4コア)の2倍の数値を記録しているわけで、スコアのインフレが止まらない印象です。

Core i9-9980HK(2.4GHz/第9世代)

部品番号CPU
PassMarkGeekbench 5
世代型番コア数周波数(最大)SingleMulti
Coffee Lake Refresh(9th)Core i9-9980HK82.4GHz(5.0GHz)17,4321,1326,859

Mid,2019の15インチのカスタマイズモデルにはCore i9-9980HKを搭載することが可能ですが、現存するMacBook Proに搭載されるプロセッサの中で最高の性能を有しており、ベンチマークのスコアには驚かされるばかりです(2020.2.10現在)。

16インチ

終わりに

今回は、MacBook ProのLate,2016、Mid,2017、Mid,2018、Mid,2019の各モデルに搭載されるCPUの型番とその性能をまとめてみました。

最新モデルはもちろんのこと、過去モデルの在庫処分品や中古品が多く出回っているのが現状ですので、購入モデルの選択の参考にしていただければ幸いです。

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