日光浴が重要!? 亀の後ろ足が動かない症状を治した方法を紹介!

先日、我が家のミドリガメ(アカミミガメ)の足が動かなくなってしまったのですが、ある対策を実行したところ見事に足が動くようになりました。

早速、その詳細を投稿します。

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症状の確認

まずは我が家の亀さん(ミドリガメ、32歳)の症状を確認しておきたいのですが、12月上旬に水替えを行ったところ、どうも後ろ足の動きが不自然でほどんど動きません。

前足も片方のみを動かしており、もう片方は後ろ足と同様にほとんど動かない状態で、歩こうにも前に進めず踠いているではありませんか。

水中ヒーターを使用して水温を26~28℃にキープしており、少なくとも水温管理に抜かりはありませんでしたが、食欲はなく、7~10日に1度ごく少量の餌を食べる程度だったので、実質は全く餌を食べない状態と考えてよいと思います。

しかし、後ろ足と片方の前足がほとんど動かないことと食欲がないこと以外に変わった様子はなく、呼吸が苦しそうだったり皮膚が炎症を起こしている等の症状は全く見られませんでした。

確認された症状

  • ほぼ全く餌を食べない
  • 後ろ足と片方の前足が動かない

日光浴で代謝を改善

亀の足が動かない時の対処法

日光浴中の我が家の亀さん。保温球を3つ(ネオハロゲン×2、スワンプグロー×1)使用して亀周辺の温度を28~32℃にキープ。

亀の足が動かなくなる原因はいくつかあると言われていますが(詳細を後述)、それらに該当する症状が見当たらなかったことと、11月に入ってから日光浴をさせていなかったことに注目し、日光浴不足による代謝の低下が原因と判断。

そこでとにかく日光に当てて代謝を改善すべく日光浴を継続したところ、1週間~10日後には食欲が改善し、以前は動かなかった後ろ足と片方の前足が元気に動くまで回復しました。

12月の外気温は当然ながら10℃を下回り、変温動物である亀をそのまま外に出すのは無謀ですが、バスキングライトを使用することで、太陽光による熱の力も相まって亀周辺の温度を30℃強に保つことができます(必ず直射日光が当たる環境で亀周辺の温度を確認しながら行う)。

ライトはカミハタ・ネオハロゲン50Wを2つ、ジェックス・スワンプグロー75Wを1つ使用し、1日3時間の日光浴を1日置きに行いましたが、食欲と足の動きが回復するまでに行った回数は4~5回でしょうか。

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今回の経験から、冬場に水中ヒーターを使用して水温をキープするだけでは不十分で、亀の代謝が悪化する可能性があり、定期的に日光浴をさせる必要があることがわかりました。

亀を外に出せない場合

亀の足が動かない時の対処法

屋内での日光浴の様子。衣装ケースに保温球3つ(屋外と同じ)と紫外線ライト(ジェックス・レプタイルUVB100 26W)を取り付け、ライトを照射。亀周辺の温度を確認しながら28~32℃にキープする。

雪や強風などの天候の都合上、亀を屋外に出すことができない場合は、室内で日光浴させる環境を用意しなければなりません。

外で日光浴をさせる場合と同様にバスキングライトを当て亀周辺の温度を約30℃に保つと同時に、太陽光がない代わりに紫外線ライトを1つ追加します。

私は猫を飼っており、万が一の事態を避けるため複雑なシステムを構築していますが、特別な事情がない場合はバスキングライトと紫外線ライト、衣装ケースがあれば十分でしょう。

使用する衣装ケースの高さにもよりますが、バスキングライトから亀までの距離が近すぎると亀が火傷を負ってしまう恐れがあるので、亀周辺の温度を確認しながらランプの位置を最適に調節してください。

なお、使用した紫外線ライトは、ジェックスのレプタイルUVB100 26Wです。

病気が原因の場合も

以下に挙げる病気や怪我が原因となり、亀の足が動かなくなるケースもあるようです。

亀の足が動かなくなる原因

  • 怪我
  • 腸炎
  • 腎臓の疾患
  • ビタミンAの欠乏
  • クル病
  • 卵詰まり

怪我

落下や他の亀、あるいはその他動物の攻撃による怪我が原因で亀の足が動かなくなるケースがあるようです。

我が家の亀さんの場合は飼育環境を考慮しても高所からの落下は考えられず、他の亀や動物からの攻撃を受けることもあり得ませんので、こちらは該当しないと判断しました。

腸炎

細菌感染による腸の炎症を原因とする可能性もありましたが、何かマズイものを食べさせた記憶もなく、下痢等の症状も見られないためこちらも該当しないと判断。

腸炎を発症すると、下痢の他、後ろ足が麻痺した状態になることがあるそうです。

腎臓の疾患

続いては腎臓の疾患ですが、水分不足が原因で腎不全を発症し、腎臓に近い後ろ足が麻痺したような症状を発することがあります。

しかし、我が家の亀さんの場合は水替えを2~3日置きに行い、水槽の水は綺麗な状態をキープしていましたのでこれには当たりません。

ビタミンAの欠乏

ビタミンA不足による“ビタミンA欠乏症”が原因で亀の足が動かなくなることもあるようです。

この病気は栄養価が低い餌を食べている亀に起こりやすく、瞼が腫れる、目が飛び出す等の症状が見られますが、我が家の亀は総合栄養食を食べており、これらの症状も見当たらなかったため該当しないと判断しました。

クル病

ビタミンDやカルシウム、紫外線の不足により亀がクル病を発症することがありますが、その場合は甲羅が柔らかくなる、甲羅が変形する、足を引きずるなどの症状が見られます。

当時、我が家の亀は1月ほど十分な日光浴をしておらず、食欲もほぼゼロでしたので、このくる病の可能性を疑いました。

しかし、甲羅が柔らかくなる、変形する等の症状は見られませんでしたので、実際のところはよくわかりません。

卵詰まり

卵詰まりにより後ろ足が動かなくなるケースもあるようですが、我が家の亀はこれまで1度も卵詰まりの経験がなく、苦しそうな様子もありませんでしたので、こちらの可能性はないと思われます。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

前述の通り病気が原因で亀の足が動かなくなる可能性もありますので、確たる症状があれば速やかに獣医師の診断を受ける必要がありますが、これと言った症状がなく足の動きがおかしい場合は、今回ご紹介した方法で日光浴を実践していただきたいと思います。

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