偽物に注意! Windows10の正規版と非正規版の見分け方を解説!

Windows10の正規版と非正規版の見分け方

自作パソコンやMacにインストールするためWindowsのOSを単体で購入された経験をお持ちの方も少なくないと思いますが、非正規品が多く流通していることをご存知でしょうか。

今回は、Windows10の非正規品の特徴と正規品との見分け方を解説します。

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はじめに

Windows10のパッケージにはプロダクトキーが入っており、OSのインストール時にそのキーを入力し、キーの有効性が確認(認証)されて初めてインストールが行われます。

製品の形態としては、インストールするWindows10のデータが入ったUSBフラッシュメモリが付属するタイプと、製品にはプロダクトキーのみが付属しマイクロソフトのホームページからWindowsのイメージをダウンロードするタイプの2つが存在しますが、いずれも有効なプロダクトキーを入力して認証がされない限り製品のインストールを行うことはできません。

Windows10の正規品と非正規品を見分けるに当たり、製品に付属するプロダクトキーが有効であるか否かが最も重要なポイントであることを確認しておきます。

非正規品の特徴

一言で非正規品と言っても現在市場に流通する正規品以外のWindows製品にはいくつかの種類があり、具体的には①OEM版と②ボリュームライセンス、③海賊版に分類されるのですが、詳細を以下で解説します。

非正規品の種類

  • OEM版
  • ボリュームライセンス
  • 海賊版

OEM版

Microsoft製品におけるOEM版とは、“ある1台のパソコンに限りインストールが可能な製品”のことであり、WindowsOSについて言えば新品のパソコンに初めからインストールされているOSのことを言います。

OEM版はMicrosoftよりパソコンメーカーに対してのみ販売され、これがインストールされたパソコンが各社の製品として私たちに販売されるため、本来であればOEM版が単体で販売されることはありません。

しかし、一部の自作パソコンメーカーが自社のマシンにインストールすることなくOEM版OSを市場に流してしまうことがあり、それを仕入れて再販する業者を仲介して私たち一般のユーザーの手に渡るケースがあります。

例えOEM版であっても正規版と機能面での違いはなく、その製品がいずれのパソコンにもインストールされていなければ問題なく使用できますが、OEM版は1台のパソコンでのみ使用が可能と言う前提があるため、はじめにインストールしたパソコンからOSをアンインストールして他のパソコンにインストールすることは不可能。

また、既にある1台のパソコンにインストールされているOEM版のプロダクトキーを使い別のパソコンにWindowsをインストールできないことは言うまでもなく、無効なプロダクトキーが販売され、それを購入したユーザーが製品をインストールできないトラブルが日常的に発生しているのが現状なのです。

OEM版の特徴

  • 問題なくインストール、使用できるケースも多い
  • そのプロダクトキーが他のパソコンで認証済みの場合はインストール不可
  • 1度インストールしたパソコン以外にインストールすることはできない

ボリュームライセンス

1つのプロダクトキーで複数台のパソコンにインストールできるWindows製品をボリュームライセンスと言いますが、1つのキーで10台~100台のパソコンにインストールされる場合が多く、多数のパソコンを有する企業や学校、官公庁などで使用されています。

OEM版と同様に一般向けの販売が許可されていないものの、例えば100台のパソコンにインストール可能なところ70台でしか使われていない場合など、余剰分のライセンスが一般市場に流れることがあり、不当な流通にMicrosoftも手を焼いているとのこと。

例によって正規版と比べて機能に差があるわけではありませんが、ボリュームライセンスが不当に利用されていることが判明した場合にはMicrosoftにより当該プロダクトキーが無効化されますし、その使用権限を持つ企業が倒産した場合にもプロダクトキーが失効します。

よって初めは何ら問題なく使えていたWindowsがある日突然使えなくなる可能性も否定できないため、購入した製品がボリュームライセンスだった場合には返品を要求するなど早急に対応することが望ましいでしょう。

ボリュームライセンスの特徴

  • 問題なくインストール、使用できるケースも多い
  • 突然利用できなくなる可能性がある

海賊版

Microsoftの製品を偽造したものであり、“完全な偽物”と言えるのが海賊版ですが、パッケージやライセンスキーが記載されている台紙などが精巧に再現されていることが特徴です。

このレベルになるとMicrosoftのライセンス違反のレベルを通り越し、完全な違法行為、犯罪行為に該当しますから、悪質度はOEM版やボリュームライセンスを販売する行為の比ではありません。

海賊版の中には適当に組み合わせたプロダクトキーが入っている蓋然性が極めて高く、そのキーを用いての認証が通るはずもなく、Windowsをインストールすることは不可能です。

海賊版の特徴

  • インストール、使用はできない
  • 販売は完全な犯罪行為

正規版or非正規版の確認方法

購入したWindows10が正規品なのか非正規品なのかを確認するベストな方法は、直接Microsoftに問い合わせてみることです。

私もWindowsのOSを単体購入する度に必ず確認するようにしているのですが、電話サポートで製品のプロダクトキーを伝えるだけですぐにそのキーの有効性とライセンスの状態を調べてもらえるので、面倒なことは一切ありません。

非正規品が出回ることはMicrosoftにとっても解決すべき大問題であり、彼らは言うまでもなく様々な情報を持っているため、色々とアドバイスしてもらえることもあります。

非正規品が当たり前のように流通しているのが現状ですから、Microsoftや大手家電量販店以外からWindows10を購入された方は一度サポートに問い合わせをし、自身の製品のプロダクトキーの状態を確認されるのがよいでしょう。

Memo

問い合わせ先(個人ユーザー向け):0120-54-2244

騙されないために

Windows10のライセンスの状態を確認する方法を紹介しましたが、製品の購入前にプロダクトキーを知ることができないため、その時点ではプロダクトキーによる判断を行うことができません。

後でその製品が非正規品であることがわかっても返金に応じない悪質な業者も多く、Windows10を単体で購入することにはかなりのリスクが伴うようにも思えますが、販売店と販売価格に注目することで正規品と非正規品を見分けることができます。

Microsoftのサポート曰く、購入店についてはMicrosoftからの直接購入とヨドバシカメラやヤマダ電機等の大手家電量販店が安全である一方、それ以外のショップはことごとく要注意とのこと。

販売価格については正規品の価格が定価を5,000円以上下回ることは絶対に有り得ないので、格安で販売されているプロダクトキーは100%非正規品と考えてよいでしょう。

ちなみに、Amazon(アマゾン)でWindowsを購入する場合、Amazonが直接販売する製品は正規品ですが、マーケットプレイスに出店している業者が販売する製品は非正規品である蓋然性が極めて高いのでご注意下さい。

終わりに

今回は、Windows10の非正規品の特徴と正規品との見分け方について投稿してきました。

偽物とわかって格安で販売する悪質な業者が存在することは残念ですが、購入後のトラブルを回避するためにも、WindowsのOSを購入する場合はMicrosoft若しくは大手家電量販店の利用をお勧めします。

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