上の画像にある2つの生き物、とてもよく似ていますね。
皆さんご存知の通り亀とスッポンなのですが、今回は両者の違いについて投稿しますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
甲羅
亀とすっぽんの最大の違いは甲羅にあると言っても過言ではありません。
亀の甲羅は背骨が変化してできたもの、つまり骨の一部なのですが、なるほどとても硬いことにも納得できてしまいますね…。
それに対しすっぽんの甲羅は皮膚であり、触ってみるとゴムのように柔らかく弾力性があるのですが、ゼラチン質でできているためコラーゲンを多く含み、煮込み料理にするとぷるんぷるんの食感を楽しむことができます。
頭や手足と甲羅が同じ皮膚でできてることに注目すれば、一見似ているようでも、甲羅とその他の部分との違いがはっきりしている亀とは対照的な外形と言えるのではないでしょうか。
歯
亀の中には、リクガメなど歯を持つ個体が存在します(歯を持たない亀も多く存在します)。
一方のスッポンは歯を持ちませんが、“噛み付いたら雷が鳴っても話さない”と言わるほど顎の力が強いので、指を噛まれないように注意しなければなりません。
なお、万が一噛まれてしまった場合は下手に抵抗することなく、そっと水中に入れるのがよいと言われています。
指
亀とスッポンでは指の形状にも違いがあり、亀の指が5本あるのに対しスッポンは3本しかありません。
細かなところでなかなか気が付きにくいのですが、こんなところにも違いがあるのですね。
生態
両者では生態(生活の様子)も異なります。
亀は陸上で生活する機会も多く、日中に日光浴を行い代謝を高めると同時に、紫外線をもとにビタミンD3を合成して甲羅の形成に必要なカルシウムを吸収していることは有名な話ですね。
一方のスッポンは水中生活が基本であり、産卵などの特別の事情がない限り陸上に姿を表すことはありません。
スッポンモドキ
亀とスッポンの他、さらに“スッポンモドキ”と言う生物も存在します。
例によってカメやスッポンにそっくりな外形を持ちながらも、完全な水棲種であるため手足が魚のヒレ、あるいはオールのような形状をしており、甲羅はスッポンよりも硬いとのこと。
“亀とスッポンの中間に位置する存在”と言われることも多いようですが、亀の仲間がたくさんいることには驚かされますね。
終わりに
亀とすっぽんの違いをご理解いただけたでしょうか。
見た感じの印象こそよく似ているものの、甲羅の成分や指の形状、生活スタイルなど、細かなところに違いがあることをご理解いただければと思います。
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