先日、私が所有するWindowsPCのASUS/R416Sが自動アップデートしたところ、ストレージの空き容量が大幅に減少してしまいました。
今回は、その原因でもあるWindows.oldと言うフォルダについて投稿しようと思います。
Windows.oldとは
Windows.oldとは、Windows7または8からWindows10にアップグレードした時に作成されるフォルダですが、以前のバージョンで使用されていた重要なデータが格納されています。
中にはOSを以前のバージョンに戻すためのデータも入っているのですが、これがこのフォルダが存在する1番の目的と考えてよいでしょう。
また、初めからWindows10を搭載するパソコンを使用している場合も、大きなアップデートが行われると、Windows.oldフォルダが作成されるとのこと。
私のケースもこのパターンに該当しますが、OSをアップグレードする場合と同様、システムをアップデート前の状態に戻すためのデータが格納されています。
旧バージョンへの復元方法
ここで、Windows.oldフォルダのデータをもとにシステムを旧バージョンへ復元する方法をご紹介しますが、操作はとても簡単です。
Windowsメニューから、”設定”→”更新とセキュリティ”→”回復”の順に進むと、”以前のビルドに戻す”という項目が現れるので、あとは指示に従うだけ。
特別難しいことは一切ありませんので、アップデート後にシステムに不具合が見られる場合には、旧バージョンへの復元を行ってみるのもよいでしょう。
問題点
いざという時のために便利にも思えるWindows.oldフォルダですが、HDDの領域をかなり使ってしまうことが致命的なデメリットでもあります。
基本的に、OSはじめ以前のシステムファイルがそのまま保存されるわけですから、ストレージ上でシステムファイルが占める領域が2倍になると考えて下さい。
私のASUS/R416Sの場合も、Windows.oldの情報量は約17GBとかなり大きなものでした。
本モデルは内蔵ストレージ容量が64GBと少ないだけに、今回の使用領域の激増は致命的で、空き領域が10GBをわずかに切るほどまでに減少してしまったのです・・・。
よって、今回のケースの様にコンピューターのストレージに余裕がない場合は、Windows.oldフォルダを削除してしまうのがよいでしょう。
ただし、アップデート後に不具合が見られる場合には旧バージョンへ復元する必要がありますので、少し様子を見るようにして下さい。
削除方法
Windows.oldフォルダの削除方法は以下の通り。
1、まずはエクスプローラーを開き、Cドライブを右クリックして”プロパティ”を選択。
2、次いで、”ディスクのクリーンアップ”をクリック。
3、すると、上の画像のように空き領域を計算していると表示されるので、少々待機。
4、計算が終わると”削除するファイル”と言う項目が現れ、その下に削除候補の一覧が表示されますが、この段階ではWindows.oldはリストに載りません。
よって、とりあえず”インターネット一時ファイル”のみにチェックを入れ、”システムファイルのクリーンアップ”を選択して下さい。
5、再びどれくらいの空き容量をつくれるか計算していると表示されるので少し待つと、”以前のWindowsのインストール”がリストに現れるのでこれにチェックを入れてOKをクリック。
6、上の画像のように確認を求められので、”はい”を選択して一通りの作業が完了。
後はクリーンアップが終了するまでひたすら待つだけですが、それほど時間はかからず、私の場合は7分ほどで作業が完了しました。
ここで、再びストレージの使用状況を確認してみると・・・。
約10GB、空き容量が増えていました。
もちろんWindows.oldフォルダは見当たりませんが、アップデート前と比べるとまだ空き容量が少ないようです。
そこで一旦エクスプローラーを閉じ、Windowsメニューの”設定”から”ストレージ管理画面”を開いてみると、削除すべきWindows.old関係のファイルが約7GB残っていることが明らかに。
7、その画面のまま、”Windowsの以前のバージョン”にチェックを入れて削除することが可能ですが、ついでに余計な一時ファイルもさようなら。
その結果・・・。
見事に、アップデート前と同じ空き容量が復活していました。
厳密には1~2GBほど少なくなっているような気もしますが、これはWindows.oldとは他の理由があると思われます。
とりあえずは目的達成ですね。
終わりに
Windows.oldフォルダの役割とその削除方法をご理解いただけたでしょうか。
アップデート後に不具合がなく、ストレージ容量を確保する必要がある方は、本投稿を参考にしてWindows.oldフォルダを削除してみて下さい。
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