世界中で多くの人に飲まれているお茶ですが、今回は、緑茶と紅茶の違いについて投稿しようと思います。
両者とも原料の葉は同じと言うのは本当なのでしょうか。
製法の違い
紅茶とは、茶葉の葉と芽を揉み込んで発酵させ、さらに乾燥させたものを言います。
その茶葉に沸騰したお湯を注いで抽出したものが、普段私たちが飲んでいる紅茶と考えてよいでしょう。
ポイントは発酵させることにありますが、茶葉そのものに酸化酵素が含まれるため、微生物の力を借りることなく、発酵が可能なようです。
それに対し、緑茶を製造する過程では、茶葉を発酵させません。
摘み取った茶葉を加熱することで発酵を防ぐことができるのですが、これこそが紅茶との最大の違いなのです。
茶葉を発酵させるのが紅茶、発酵させないのが緑茶と覚えておけばよいでしょう。
なお、発酵させないと言う意味では煎茶やほうじ茶も同じですから、広義ではこれらも緑茶に該当すると考えられますね。
原料
製法が異なる緑茶と紅茶ですが、実は、原料に違いはありません。
見た目はかなり違うように見えますが、両者とも、”チャノキ”と呼ばれる植物の葉を原料としているのです。
色の違いはまさしく発酵の有無によるものですが、原料が全く同じであるにも関わらず、ここまで見た目が異なることは驚きですね。
成分・効能
同じ原料からつくられるだけあって、緑茶と紅茶に共通して含まれる成分も多いようです。
代表的なところだけでも、カフェイン、カテキン、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなど、私たちの体にとってよいものばかり。
カフェインにはリラクス効果と脂肪燃焼効果が、カテキンには、脂肪燃焼の他、殺菌、血糖値や悪玉コレステロールを抑制する効果も期待できます。
また、ビタミンとミネラルが体の調子を整えるのに欠かせない存在であることは、言うまでもありません。
さらに、アミノ酸の一種である”テアニン”には、酸化防止効果や、対ウィルス効果、がん細胞の増殖抑制、動脈硬化の予防など、多くの効果があると言われています。
ちなみに、カテキンの含有量では緑茶が優っているようですね。
・緑茶と紅茶に含まれる成分と効能
成分 | 効果・効能 | 成分 | 効果・効能 |
カフェイン |
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ビタミン | 5大栄養素 |
カテキン |
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ミネラル | 5大栄養素 |
テアニン |
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フッ素 |
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終わりに
原料は同じでありながら、製法の違いにより異なるキャラクターを持つ緑茶と紅茶ですが、その効能は、はどちらも素晴らしいものです。
健康のためにも、積極的にお茶を飲むようにしたいところですね。
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