最近病院へ行く機会が多いのですが、ある病院で、担当の医師が英語でカルテを作成していました。
ドイツ語を使うお医者さんもいると聞きますが、カルテに日本語は使わないのでしょうか。
英語
英語でカルテを書く医師は多いらしく、主流は英語と言うこともできるかもしれません。
医師ともなれば英語くらい理解していて当然だとは思いますが、一般人からすればやはり凄いことに思えてしまいますね。
何かと英語の文献にも当たる機会も多いはずですから、難しい単語や複雑な表現も理解しているのでしょう。
(論文も英語で作成するのだから当然か・・・。)
とは言え、全が英語ではなく、病名や治療行為名などの単語レベルで英語を使い、文章自体は日本語で書く人もいるようです。
ドイツ語
ドイツ語が使われることもあるようです。
最近では英語が主流になっているようですが、ドイツ語を使っている先生もまだまだ多いとのこと。
特に、年配の医師ほどドイツ語を使う傾向が強いそうです。
何と言ってもドイツは医療の最先進国だったわけですから、ドイツ語で書かれた重要な文献や論文が多くあったことは想像に難くないでしょう。
よって、彼らが医学部の学生として学業に励むためには、英語のみならずドイツ語も理解する必要があったはず。
カルテ作成にドイツ語が用いられる背景には、このような事情があると考えられますね。
ちなみに、1978年放送のテレビドラマ『白い巨塔』では、里見助教授がドイツ語でカルテを作成しているシーンがあるそうです。
病名をドイツ語で表現しているシーンもありますし、財前教授などはドイツ語で海外の医師と話しているではありませんか。
この時代(今から約40年前)に学生だった先生であれば、今でもドイツ語でカルテを書いていることでしょう。
日本語
日本語も大いに使われているようです。
大病院などでは、1人の患者のカルテを他の医師や看護師、その他スタッフが回覧することもないとは言えません。
中には英語やドイツ語を読めない人もいるはずなので、日本語で書かれていることは最も効率がよいと言えますね。
患者からカルテの開示を求められた場合や、万が一のことがあり医療裁判になった場合のことを考えても、日本語がベストと言えるのではないでしょうか。
また、最近では電子カルテを使用するケースもあり、その場合も日本語が使われることが多いようです。
電子カルテ
最近では、電子カルテを採用している医療機関も多くあります。
電子カルテとは、従来のように紙に書き込むのではなく、パソコンにデータを入力する方法のこと。
データベースに残る情報を、院内のあらゆるパソコンで開示することができるため、大病院などでは非常に便利なシステムと言えますね。
その場合、多くのスタッフがデータを回覧する可能性があるわけですから、やはり、日本語で書かれているのがベストと言えるでしょう。
私のかかりつけの病院でも電子カルテを導入しているのですが、データが日本語で書かれているのを見たことがあります。
終わりに
日本の医師がカルテ作成に用いる言語は、①英語、②ドイツ語、③日本語の3つと考えてよいと思います。
病院を受診される際に、カルテに注目してみるのも面白いかもしれませんね。
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