平均寿命と平均余命の違いとは!? 世界で最も長生きなのは日本人?

平均寿命と平均余命

先日、韓国の女性の平均余命が2030年までに90歳を超える見込みであることが報道されましたがが、”平均余命”と言う言葉を聞きなれない方も多いのではないでしょうか。

今回、この平均余命と言う概念について、特に”平均寿命”との違いを中心に調べてみたので、早速投稿しようと思います。

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平均寿命

ある個体群が平均して何年生きるのかを計算したものを”平均寿命”と言います。

よく耳にする言葉であり、特に苦労することなくその概念を理解できると思いますが、2015年の日本人の平均寿命は男性が80.79歳女性が87.05歳で、いずれも前年を上回りました。

我が国では年々その数値が延びる傾向にあるようですが、1960年の時点での男性の平均寿命が65.32歳、女性が70.19歳だったことを考えれば、ここ55年間で男性が約15歳、女性は何と17歳も長く生きられるようになったのです。

やはり医学の進歩が大きいものと思われますが、凄いことですね。

世界ランキング

平均寿命が最も長いのはどの国なのでしょうか。

下の表は世界各国の平均寿命のデータをもとにそれをランキング形式にまとめたものですが、1位は香港で日本は2位のようですね。

なお、このデータは男女別ではありませんので、日本の平均寿命は83.588歳となっています。

順位 国名 平均寿命 順位 国名 平均寿命
1 香港 83.980 11 韓国 82.156
2 日本 83.588 12 イスラエル 82.154
3 スペイン 83.078 13 アイスランド 82.061
4 スイス 82.849 14 カナダ 81.957
5 イタリア 82.690 15 スウェーデン 81.956
6 シンガポール 82.646 16 ノルウェー 81.751
7 フランス 82.373 17 マルタ 81.746
8 リヒテンシュタイン 82.261 18 チリ 81.496
9 オーストラリア 82.251 19 ニュージーランド 81.405
10 ルクセンブルク 82.107 20 オーストリア 81.337

※ データは2015年のもの

平均余命

続いては平均余命ですが、ある年齢の人々がその後何年生きることができるかの期待値がその定義であると言われています。

その数値は各年代ごとの死亡率をもとに算出されますが、平均余命表として提示されることが多いようですね。

例えば、20歳の人に注目すればその平均余命は60.07年であり、特別な事情でもない限りはあと60年間生きることが期待されているわけです。

年齢 平均余命 年齢 平均余命
男性 女性 男性 女性
0 79.64  86.39 55 27.07  32.95
5 74.90 81.64 60 22.84 28.37
10 69.94 76.67 65 18.86  23.89
15 64.98  71.70 70 15.08  19.53
20 60.07  66.75 75 11.58  15.38
25 55.24 61.83 80 8.57 11.59
30 50.41  56.92 85 6.18 8.30
35 45.59  52.03 90 4.41 5.76
40 40.81  47.17       
45 36.10  42.36
50 31.51 37.61

※ データは2010年のもの。

また、仮に”10代にしか感染しないが罹れば半数以上が死んでしまう伝染病”が流行したとすれば10~20歳の平均余命は大きく縮小することでしょう。

もちろん、実際にはまずあり得ない話ではありますが…。

ちなみに、その性質上、①各年齢と平均余命の合計が平均寿命とほぼ同じ数値になることと、②0歳の平均余命が平均寿命と同じ数値になることも大きな特徴と言えます。

終わりに

平均余命の概念をご理解いただけたでしょうか。

私たちの寿命がさらに延びるよう、健康に気を使い、なるべくストレスを溜めない生活を送りたいものですね。

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