はしか(麻疹)の予防接種を大人が受けてみた! 費用や副作用は!?

麻疹の予防接種

今年の4月頃から“麻疹が流行の可能性あり”と報じられていますが、私はいわゆる“ワクチン1回世代”で麻疹に罹る可能性があるため、先日麻疹ワクチンの予防接種を受けてきました。

今回は、その費用や実際に体験した副反応について投稿します。

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はしか(麻疹)とは

麻疹(ましん、通称はしか)は麻疹ウイルスの感染により引き起こされる急性熱性発疹疾患であり、7~14日の潜伏期間を経て38℃前後の発熱、喉の痛み、鼻水、咳、倦怠感等の風邪に似た症状が発生、さらにその3~4日後に39~40℃の高熱と体全体に発疹が現れることが特徴です。

はしかを発症した人の約30パーセントが合併症を併発、40パーセントが入院を必要としているとのデータが存在する他、細菌による2次感染を起こすケースも珍しくありません。

この2次感染(ウイルス性脳炎、亜急性硬化性全脳炎、中耳炎、肺炎、気管支炎など)によって罹患者が死亡する可能性や障害が残る可能性もあり、麻疹ウイルスの感染力が非常に強いことからも、麻疹は現在私たちが罹患する可能性がある中で最も危険な感染症の1つと言っても過言ではないのです。

“ワクチン1回世代”は要注意!

“すれ違っただけで感染する”と言われるほど麻疹ウイルスの感染力は強く、患者に対する特別の治療法がない(解熱剤の投与や輸液などの対処療法が行われる)ことから、ワクチンを接種して感染を予防することが最も大切で正しい対応であると言われています。

麻疹ワクチンは1978年に定期接種がはじまり、現在では計2回のMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)の接種が実施されています(接種時期は12~24ヶ月、修学前年)が、1回の接種では抗体を得られないケース、時間の経過とともに免疫力が低下している可能性もあるため、いわゆるワクチン1回世代は要注意。

2007年に関東地域で麻疹が流行した時にこの世代の罹患者数が多かったことからも、該当する現在29~41歳の人は再度ワクチン接種を受ける必要性が高いと言えます。

年齢生まれ定期接種の有無備考
~28歳1990年~2回
29~41歳1977~1989年1回最も感染しやすい世代
42歳~~1976年なし自然に免疫を獲得

なお、麻疹ワクチンの定期接種が開始される前の世代(42歳~)は麻疹に罹患することで自然に抗体を得ている場合が多いため、新たに麻疹に罹る可能性はまずありません。

単独ワクチンとMRワクチン

大人が麻疹の予防接種を受ける場合、①麻疹単独ワクチンと②MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)のどちらかを接種することになります。

その病院ごとに取り扱うワクチンが決められている場合もあれば接種希望者が任意で選択できる場合もありますが、今年4~5月に麻疹の流行の可能性が報じられたこともあり単独ワクチンはメーカー在庫切れ状態で、今回約20の医療機関に問い合わせた結果いずれも入手不可能とのことでした。

一方、MRワクチンは在庫に比較的余裕があるようなので、これからワクチン接種を希望される場合はこちらを選択するのがよいでしょう(2018年5月30日現在)。

費用

子供へのMRワクチンの定期接種が原則として無償で実施される(一部の自治体では有償)のに対し、大人が接種する場合はあくまでも意接種のため、当然ながら全額自己負担です。

料金は各医療機関が任意で設定可能ですが、その相場は麻疹単独ワクチンが6,000円前後、MRワクチンが8,000円~11,000円ほど。

麻疹単独ワクチン約6,000円
MRワクチン8,000~11,000円

今回ワクチンを接種するにあたり様々な医療機関に問い合わせた結果もこの範囲内でしたが、近所に8,640円で接種可能な医院がありましたので、そちらにお願いすることにしました。

副作用

麻疹ワクチンの副反応として最も多く見られるのが発熱で、厚生労働省の調査報告によれば、接種後5~14日を中心に約5.4パーセントに37.5℃以上38.5℃未満、約8.1パーセントに38.5℃以上の発熱が見られたとのこと。

これはワクチンの接種によりウイルスが体内に入ったことで軽い麻疹にかかった状態と考えてよいらしく、発熱とともに発疹を伴うケース、発熱が見られず発疹のみが現れるケースがあります。

その他、顔や手足の腫れ、蕁麻疹、ぐったりする等のアレルギー反応が現れる場合(ワクチン接種後30分以内)、注射部が腫れ痛みを伴う場合もありますが、私もやはり患部が腫れ、触ると痛い程度の痛みが1週間ほど持続しました。

さらにワクチン接種から10日後の午後に突然喉の痛みと鼻水等の風邪の様な症状に襲われ、その翌日の夜に38.5℃の発熱が見られたものの、病院で受診した結果単なる風邪で麻疹ワクチンの接種とは無関係と診断されています(個人的には単なる風邪とは症状の出方が違う様に思えるのですが…)。

麻疹ワクチンの副反応
  • アレルギー反応(顔や手足の腫れ、蕁麻疹、ぐったりする)
  • 発熱
  • 発疹
  • 注射部の腫れ、痛み

以上の様に私の場合は少々後味の悪い結果となりましたが、熱は翌日の朝には下がり、注射部の痛みも日常生活を送る上で全く問題ありませんでしたので、ワクチン接種の副反応を過度に心配する必要は全くないでしょう。

反ワクチン運動の危険性

以前は接種を怠った場合に罰を受ける義務接種として実施されていた定期接種は、1992年に判決が言い渡された“予防接種被害東京集団訴訟”の影響を受ける形で義務接種から努力義務へと変更されました(1994年改正予防接種法より)。

よって現在では子供に定期接種を受けさせなくても親が罰せられることはなく、実際にはしかワクチンを子供に接種させない親が存在し、過去に定期接種の対象でありながらもワクチンの接種を経験せずに暮らしている若者が存在することも事実なのです。

この“予防接種を受けさせない”動きの背景にはワクチンの接種に否定的な“反ワクチン派”による“反ワクチン運動”が存在するのですが、副反応の危険性を大々的に叫び、結果として伝染病の蔓延を助長している彼らの行動は決して肯定されるべきものではありません。

現に麻疹と麻疹ワクチンの関係については、麻疹に罹患することで脳炎・脳症を発症する割合が約1,000人に1人なのに対し麻疹ワクチンの接種によりこれらを発症する人は100~150万人に1人であり、このデータ1つを見ただけでも予防接種を受けるリスクと受けないリスクのどちらが大きいのか答えは明白。

重大な合併症を起こす確率
脳炎・脳症亜急性硬化性全脳炎
麻疹に罹った場合1人/1,000人1人/10万人
麻疹ワクチンによる副反応1人/100万~150万人1人/100万~200万人

さらに、自らが麻疹に罹ることでウイルスを他人に移し大規模な麻疹の流行を助長してしまう可能性を否定できないわけですから、麻疹の予防接種を受けないこと、子供に予防接種を受けさせないことが如何に無責任なことであるかを私たち1人1人が自覚し、正しく行動しなければならないのです。

終わりに

今回は私自身の体験をもとに、大人が麻疹ワクチンの接種を受ける場合の費用や副反応について投稿してきました。

今年の流行も大規模なものに発展することなく終息を迎える気運ではありますが、今後麻疹が再び蔓延する可能性がゼロでない以上、“ワクチン1回世代”の方には予防接種を受けられることをお勧めしたいと思います。

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