入学願書の提出やキャンペーンの応募条件に“当日消印有効”と書かれることがありますが、何時までに郵便物を差し出せばよいのでしょうか。
今回は、当日消印有効の意味と郵便物に消印が押される時間について投稿します。
当日消印有効の意味
“当日消印有効”とは、その郵便物に、対象となる期間の最終日以前の日付の消印が押されていればよいことを意味します。
例えば、あるキャンペーンの応募期間が5月1日から5月10日までで当日消印が有効の場合、5月1日から9日はもちろん、締め切り日である5月10日の消印が押された応募ハガキも有効であり、キャンペーンの参加対象となります。
重要なのはあくまでも消印の日付であり、上の例において、5月10日以前の消印が押されたハガキが締め切り日以後に応募先に届いたとしても何ら問題はありません。
当日必着との違いに注意
“当日消印有効”と“当日必着”の意味は全く異なります。
当日消印有効がその郵便物に対象期間の最終日以前の消印が押されていることを条件とするのに対し、当日必着は対象期間の最終日までに郵便物が宛先に配達されていなければなりません。
よって、遅くても締め切り日の前日までに郵便物を差し出す必要があり、締め切り日に慌てて郵便物を差し出しても残念ながら手遅れの確率が高いでしょう(“新特急郵便”が利用できる場合は当日発送でも間に合う可能性がある)。
通常の郵便物は早くても翌日、一般的には差出日の翌々日に配達されますので、当日必着が条件の場合は対象期間の最終日の2日前には当該郵便物を発送する必要があります。
消印が押される時間
消印は、日本郵便(郵便局)が郵便物を引き受けたその日のうちに押されます。
と言うよりも法律上その日のうちに押されなければならないのですが、郵便物を引き受けた場合に郵便業務を行う会社つまり日本郵便が当該郵便物に当日の日付の消印を押さなければならないことが郵便法にて規定されているため、当日に引き受けた郵便物にその前日や翌日の消印が押されることがあってはならないのです(郵便法第70条第3項第5号)。
Point
消印は郵便物の引き受け日(窓口に郵便物を差し出した日)に押される
よって、例えば入学願書の提出期間が5月1日から5月10日で当日消印有効の場合、最終日の5月10日のうちに郵便局の窓口(ゆうゆう窓口を含む)に必要書類を差し出せば、願書の提出条件を満たします。
当日消印有効はその郵便物に締め切り日までの消印が押されればよいことを意味していますので、あくまでもその日の郵便局の営業時間内に当該郵便物を差し出せばよいのであり、仮に当日発送便の受付終了時間を過ぎてしまっても何ら問題ありません。
ただし、窓口が営業を終了してしまってはどうしようもないので、日本郵政の郵便局検索ページで郵便物を差し出す予定の店舗の営業時間を確認しておきましょう。
なお、重要な書類を提出する場合など本当に当日の消印が押されるのかどうか心配な場合は窓口で係員に念押しするのもよいでしょうし、切手を貼らず料金を現金で支払うことで消印の代わりとなる証紙をその場で貼り付けてもらえますので、より安心できると思います。
ポスト投函時は要注意
郵便物をポスト投函する場合は、注意が必要です。
と言うのも、ポストに投函された郵便物については、郵便物がポストに投函された時間ではなく、郵便物がポストから回収され集配を行う郵便局に持ち込まれた時間が引き受け時間となるのです。
従って、回収時間が午前10時と午後3時に設定されるポストに郵便物を投函する場合は、締切日の午後3時前に投函を済ませる必要があり、午後3時以降(回収後)に投函された郵便物はその翌日に回収され集配局に持ち込まれるため、当日の消印が押されません。
提出締切日の翌日の消印が押されても何の意味もありませんので、郵便物をポスト投函する場合は必ず回収時間を確認し、それを過ぎてしまった場合は直接郵便局の窓口に持ち込んで下さい。
Point
ポスト投函された郵便物は、それが回収され集配局に持ち込まれた時に消印が押される
夜間・土日はゆうゆう窓口へ
郵便窓口の営業終了後の夜間や土日祝日には、“ゆうゆう窓口”を利用することで郵便物を差し出すことができます。
ゆうゆう窓口は日本郵便が運営する窓口で、地域の拠点となる郵便局に設置されるのですが、郵便窓口が開いていない時間帯にも営業しており、受けることができるサービスは郵便窓口とほとんど変わりません。
もちろん郵便物の引き受けにも対応しており、差し出した郵便物には当日の消印が押されますが、特に大きな郵便局に併設されるゆうゆう窓口は24時間営業していることもありますので、その場合は提出期限の最終日の23時59分までに郵便物を差し出せば、提出条件を満たすことができます。
しかし、ゆうゆう窓口の営業終了間際は混雑して行列ができることも珍しくなく、さすがに窓口が閉まる1~2分前と言うのはリスクがありますので遅くても閉店10分前には郵便物を差し出したいところですし、仮にギリギリの時間になってしまった場合は係員に当日の消印を押して欲しい旨を念押ししておくとよいでしょう。
まとめ
消印は、郵便物の引き受けが行われたその日に押されます。
よって当日消印有効の場合、提出期限の最終日までに郵便局の窓口またはゆうゆう窓口に郵便物を差し出せばよいですが、窓口の営業時間に注意しなければなりません。
また、郵便物をポスト投函する場合は、その回収時間を必ず確認して下さい。
まとめ
- 当日消印有効は、提出期間の最終日以前の消印が押されていればよいことを意味する
- 消印は郵便物の引き受けが行われたその日に押される
- ポスト投函された郵便物は、郵便物が回収され集配局へ持ち込まれた時点で消印が押される
- 夜間や土日祝日にゆうゆう窓口で郵便物を差し出す場合もその日の消印が押される
終わりに
今回は、当日消印有効の意味と消印が押されるタイミング、締め切り日の郵便物の差し出し方について投稿しました。
まずは時間に余裕を持って必要書類を提出することが大事ですが、もしも有効期間の最終日に郵便物を差し出さなければならない時は、郵便窓口やゆうゆう窓口の営業時間内に郵便物を持ち込みましょう。
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