以前、iPod classicのバッテリー交換サービスにより新品の個体を入手した話を投稿しましたが、だいぶ時間が経過したこともあり、今回はその最新情報をお知らせします。
また、サポート自体がそろそろ終了するとの噂もあり、その真偽をAppleに問い合わせてみました。
iPod Classicとは
iPod classicは、Apple社が製造販売していたHDD内蔵のデジタルオーディオプレイヤーです。
“classic”と言う名称の通り各種iPodの中でも最もベーシックなモデルですが、ホイールを持つ個性的なデザインがこれまで多くの人に愛されてきました。
特に第6.5世代モデルは容量が160GBで、iPod touchやiPod nano等の他ラインナップよりも圧倒的に大きく、多くの曲を保存したい人にとって最適な機種なのです。
iPodの容量と販売価格(2019.3.15現在)機種 | 容量 | 価格(税別) |
shuffle(第4世代) | 2GB | 販売終了 |
nano(第7世代) | 16GB | 販売終了 |
touch(第5世代) | 16GB | 販売終了 |
32GB | 21,800円 | |
64GB | 販売終了 | |
128GB | 32,800円 | |
classic | 160GB | 販売終了 |
しかしながら、2014年9月20日をもって製造販売が終了してしまった(と言うか2019年3月の時点で”touch”以外は全て販売終了)ため、現在正規に新品を購入することはできません。
とは言え、iPod classicの人気はその後も衰えることなく、オークション等に出品されている中古品やデッドストック品が高値で取引されることも珍しくないほどです。
電池交換で新品に
既に製造販売が終了している2019年現在、iPod classicの新品を購入できないことは前述の通りですが、バッテリー交換サービスを受けることで新品と交換してもらうことができます。
と言うのも、iPod touch以外のモデルはバッテリーのみの交換ができないため、必然的に電池交換=本体交換になるわけです。
Appleのアナウンスによれば、新品、中古品、整備済製品のいずれかとの交換になるとのことですが、実際はほぼ間違いなく整備済製品(交換用につくられる新品)と交換されるようで、私の経験上も中古品を渡されたことはありません。
対象モデルに注意
バッテリー交換サービスの対象となるモデルは、2009年の9月に販売が開始された最終モデルに限られます(Late2009,160GB)。
モデル名で言うとMC293J/A(シルバー)とMC297J/A(ブラック)の2つのみで、それより古いモデルは既にサポートが終了しており、バッテリー交換をはじめとする一切のハードウェアサポートを受けることができません。
2008年モデル(120GB)と2007年モデル(80GB/160GB)は2009年モデルと外観が似ており、例えばオークション等でこれらのモデルを購入してもバッテリー交換ができませんので、くれぐれもご注意下さい。
交換料金
iPod classicのバッテリー交換料金は16,800円(税込18,144円)です。
2017年の前半あたりまでは5,800円(税込6,264)円で交換サービスを受けることができたことを思うと、大幅な料金の値上げは非常に残念ですが、こればかりは致し方ありません。
とは言え、バッテリー交換により実質新品のiPod classicを入手できるわけですから、その希少性を考慮しても必ずしも高いとは言えないでしょう。
iPodの修理・電池交換サービス料金モデル | サービス料金(税別) | |
修理 | バッテリー交換 | |
shuffle | 4,400円 | 4,400円 |
nano | 11,200円 | 6,600円 |
touch | 14,800円 | 8,800円 |
classic(Late2009のみ) | 33,800円 | 16,800円 |
現在ヤフオクではipod classicの中古品が安いものだと1万円前後で販売されていますので、上手く落札できれば、仕入れ代とバッテリー交換料金を合わせて3万円弱で新品のiPod classicを入手できる計算です。
修理扱いになる場合も
iPod classicの状態次第では、バッテリー交換ではなく修理扱いになる可能性があります。
Apple Storeのスタッフの話では電源が入ればバッテリー交換で対応できるとのことでしたが、担当者によってもその判断が異なるようなので、動作に不具合がある個体については最悪の場合を覚悟しておいた方がよいかもしれません。
ちなみに、修理になると料金が一気に跳ね上がります(なんと税別33,800円!)。
なお、私はこれまで3台のiPod classicでバッテリー交換サービスを受けましたが、そのうちの1台は明らかに動作がおかしく、iTunesとの同期や初期化ができませんでしたが、それでも故障とはみなされず高い料金を支払わずに済みました。
交換方法
iPod classicのバッテリー交換サービスを受けるには、①Apple Storeでサービスを受ける、②Appleの工場に製品を送り代替品を送ってもらうの2つの方法があります。
①を利用する場合は店舗に到着した時点で交換品が用意されており、持ち込んだiPod classicの動作チェックをされた後すぐに新しいiPod classicを受け取ることができます。
ただし、Genius Barは大変混み合っていますので、予約なしで店舗を訪れると長い時間待たされる恐れがありますので、必ず予約をしておきましょう。
また、Apple Storeの直営店は全国に8店舗しかありませんので(2019.3.17現在)、ほとんどの方は②の方法を選択することになりますが、Appleのサポートに連絡してバッテリー交換サービスを申し込み、回収に来る運送業者に電池交換を希望するiPod classicを渡すだけでOK。
早ければ2~3日後には交換品として新品のiPod classicが送られてきます。
サポートは2019年まで!?
現在(2019年3月時点)は修理およびバッテリー交換サービスの対象とされている2009年モデルのiPod classicも、そろそろサポートが打ち切られるかもしれません。
と言うのも、Appleの製品は製造中止から5年以内であれば(法で定められている場合はそれ以上)修理サービスの対象になるのですが、第6.5世代のiPod classicは2014年9月に販売が中止されており、今年の9月に5年目を迎えるのです。
Appleのアナウンスには、法で定められている場合は販売中止から5年以上経過した製品も修理サポートの対象になると書かれていますが、販売中止から7年が経過した製品はオブソリート製品に登録され例外なくハードウェアサービスが終了しますので、iPod classicのサポート期間は長くても2021年の9月までと言うことになります。
なお、具体的にいつまでiPod classicのサポートを受けられるのかAppleのサポートセンターに問い合わせたところ、はっきりといつまでにサポートが終了するかは答えられないとのことでした(この手の質問に対するAppleお決まりの回答ですが…)。
そうは言っても、遅くても2021年の9月には確実に、早ければ今年2019年の9月にも修理及びバッテリー交換サービスが打ち切られる可能性があるわけですから、残された時間は長くないと言えるのではないでしょうか。
終わりに
今回はiPod classicのバッテリー交換サービスについて、最新情報をお届けしました。
サポートの終了が近いことは間違いありませんので、これからもiPod classicを使い続けたい人は、早いうちにバッテリー交換サービスを受け、新品の個体を入手しておきましょう。
コメント
同じようにアップルストアに連絡しましたが、何故か修理費は16,800円と言われました。こちらの説明にミスがあったのでしょうか?classicはその値段と一点張り、怪しいものと思われたのでしょうかね?(笑)
昨年の12月あたりで一気にサービスの値段が跳ね上がっているので当然です。(URL参照 https://support.apple.com/ja-jp/ipod/repair/service/pricing)
私も昨年10月にこのサービスで本体交換をしたとき、7,128円でしたので、予告なしで値上げしているみたいです。今後、更にじわりじわり値段が上がっていくと思います。やるなら早いうちがいいでしょう。
通りすがりで失礼しました。
はじめまして。うちも2009年製の壊れたipod classicが有るので早速apple storeにバッテリー交換の依頼をしたらmifune akiraさんと同じで「16800円かかります」と言われました。(^-^;それでも安いし交換してもらおうか考え中です。。。。