正看護師と准看護師の違いとは!? 給料や仕事内容の差は大きい?

看護師

最近は看護師を志望される方が多いと聞きますが、同じ看護師資格でも正看護師と准看護師の2つがあることをご存知でしょうか。

今回は、賃金や仕事内容など、両者の違いについて投稿してみたいと思います。

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資格

正看護師資格と准看護師資格では、その根拠が異なります

正看護師の免許交付者は厚生労働大臣、言い換えれば国ですが、准看護師免許の交付者は各都道府県知事。

よって、正看護師は国家資格であり、准看護師は都道府県知事免許なのです。

なお、准看護師資格は、免許を取得した自治体に限定されるわけではありませんので安心して下さい。

その効力は日本全国で有効なので、東京都で准看護師免許を取得した人が北海道の病院で働くことも可能です。

  • 正看護師:国家資格、免許交付者は厚生労働大臣
  • 准看護師:知事免許、免許交付者は都道府県知事

試験

正看護師免許を取得するためには看護師国家試験に合格する必要があり、准看護師免許を取得するには准看護師試験に合格しなければなりません。

看護師試験は国家試験ですが、准看護師試験の実施者は都道府県です。

これについては、正看護師免許の交付者が国であり、准看護師は各都道府県であることを理解しておけばイメージしやすいでしょう。

教育

勉強

看護師試験の受験資格を得るには3,000時間以上”、准看護師試験は1,900時間以上”の教育を受け、所定の教育機関を卒業する必要があります。

日程の都合上、卒業見込みの段階で受験するケースもありますが、卒業できなければ合格しても不合格扱いに・・・。

両者ともに、その条件を満たす教育機関での養成教育を受けることになります。

正看護師については、看護高等学校、専門学校、大学、短期大学など、准看護師は、短期大学や准看護師学校、高校の看護科へ通うケースが多いようですね。

期間は、正看護師が3~4年准看護師が2年と言うのが一般的のようですが、看護高等学校については5年なっています。

教育機関 年数
正看護師 看護高等学校、大学、短期大学、専門学校 3~4年 ※看護高等学校は5年
准看護師 短期大学、准看護師学校、高校の看護科 2年

就職

公的機関であれば話は別ですが、多くの病院は民間企業です。

よって、採用については、その事業主(院長、経営者、オーナー)の判断によるところが大きいはず。

”正看護師Aよりも准看護師Bの方が人間性に優れる”と言う理由で、Bさんが採用される可能性もあるでしょう。

とは言え、それは極めて稀なケースであり、就職には正看護師が有利と言う現実を否定することはできません。

特に、大学病院などの大病院に勤務するのはほとんどが正看護師であり、准看護師が採用されることはとても難しいとのこと。

病院の規模が大きければ大きいほど、その傾向は強まるようです。

”大企業に入りたいなら高学歴でなければならない”と言う点では、一般企業への就職と同じことが言えるのかもしれません。

一方で、町医者は准看護師を採用することが多いと言われています。

准看護師の賃金は、正看護師に比べ低くなる傾向がありますから、経営を考えれば正看護師を雇うよりも都合がよいのでしょう。

看護加算

看護師が行う看護処置を点数化して診療報酬に加算する仕組みが看護加算です。

基準を満たす看護処置を行った場合には点数が加算されるのですが、例えば、”入院患者に対する1日6回以上の吸痰”もその対象のようです。

患者のためになる処置をしっかりと行えば、その分病院の収入も増えると言ったところでしょうか。

基準をクリアする看護処置がなされれば、それだけ多くのサービスを受けることができるわけですから、患者にとってのメリットも多いはず。

この看護加算ですが、正看護師による処置でなければ点数の加算がされないらしいのです。

言い換えれば、准看護師がいくら患者のためになる看護処置をしても、病院の収入にとってはメリットがないということですね・・・。

こうして考えれば、多くの患者を抱える大病院が正看護師を欲しがることにも納得ができると思います。

彼らに頑張ってもらえば、病院の収入も増えるのですから。

賃金

国立病院などの公的機関であればともかくとして、多くの病院は民間企業ですから、従業員の賃金の額を決めるのはその経営者です。

よって、理論上は、正看護師よりも多くの給料を得ている准看護師がいても不思議なことではありません。

とは言え、一般的には、やはり正看護師の方が好待遇のようです。

ある統計によれば、年齢を問わず、正看護師と准看護師の年収には約100万円の差があるとのこと。

正看護師の場合は大病院へ就職するケースが多いですが、規模が大きいほど資金に余裕があるわけで、それが賃金にも影響するわけですね。

また、看護加算による診療報酬が看護師の賃金に反映される部分もあるのでしょう。

一方、准看護師の多くは町医者に勤めることになりますが、それら全てが大病院ほどの資金力を誇るわけではありません。

となれば、人件費のカットが最大の命題になるわけですから、そこに勤務する看護師の賃金も減少傾向になるはず。

また、正看護師>准看護師と言う図式が一般化し、准看護師の立場が弱いことも影響しているのではないでしょうか。

簡単に言えば、准看護師だったら給料が安くて当たり前と言う流れができてしまうのです。

就職で不利な准看護師にとって、職場を失うことは致命的なことですから、院長はじめ経営者に不満をぶつけることは簡単なことではありません。

もちろん、これについては雇う側、つまり病院の経営者のモラルによるところが大きいことも事実ですから、その良心に期待したいところではありますが。

業務内容

看護師の仕事

法律上、両者の業務への関わり方に明確な違いがあることをご存知でしょうか。

正看護師と准看護師の定義が規定されている保健師助産師看護師法にその答えがあるのですが、以下に条文を載せておきました。

この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。

保健師助産師看護師法第5条より

この法律において「准看護師」とは、都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定することを行うことを業とする者をいう。

保健師助産師看護師法第6条より

これを見る限りでは、正看護師が自らの判断により主体的に行動することができることがわかりますね。

一方、准看護師にはそれは許されず、全ての業務を医師又は正看護師の指示のもとで行わなければならないのです。

こうしてみると、かなり大きな違いがあるような気も・・・。

ところが、実際の現場では両者の業務に大きな差はなく、同じ内容の仕事を行うケースがほとんどなのです。

医師が、”普段から〜するように指示、指導しています”と言えばそれまでですからね(笑)。

現に、病院を訪れた際に、正看護師と准看護師の業務が明確に区別されている様子を見たことがある人はいないでしょう。

あえて大きな違いを言うのであれば、責任の所在だと思います。

重大な判断をする必要がある場合、正看護師は自らの判断で行動することが可能だが、准看護師は医師や正看護師に判断を求める必要があると言ったところでしょうか。

言い換えれば、准看護師の行動に対する責任も、最終的には、指示を出した医師や正看護師が負うことになります。

こうして考えれば、看護婦長などの重要なポストに就いている人たちのほとんどが正看護師であることにも納得ができますね。

終わりに

一見すると同じ仕事をしているようにも思えますが、正看護師と准看護師では就職のしやすさや賃金に違いがあることをお分かりいただけたでしょうか。

いずれの資格の取得を目指すのか、将来の人生設計をもとに、正しい判断をする必要があると思います。

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